つづき。祟殺し編の推理まとめ。(罪滅し編はまだやってません)

昨日の昼に出荷報告があった。
はやく罪滅し編届かないかねぇ。


オリスクのアップロードが上手くいかない件が解決しました。
オリスク作る時、私は利便性の都合で「書散し編ツールキット」のフォルダ内に、制作時に使用するツールや素材を全部入れておくんですが、アップする際にそのツールが一ヶだけ残ってて、しかも私はそれを「書散し編ツールキット」の一部だと誤解してたんですね。そこに入れたの自分なのにね。
で、そのままアップロードしようとしたため、正常に行われなかったようです。
…てなわけで、書散し編ツールキットを含んだ、解凍後、NScrをダブルクリックするだけで読めるバージョン。


http://hangyodori.hp.infoseek.co.jp/


こちらの掲示板にアップさせて頂きました。
罪滅し編が一段落ついたら是非やってみて下さい。
そして私の陳腐な推理を笑うがいいさぁ!



<これまでに考えた祟殺し編の推理まとめ>

<18日、19日>

 まず、8/2辺りの推理かオリスク「祟殺し編11.5日目」を参照。
 18日がらみの時点で、圭一の脳内日付が一日ずれている。
 あの後、レナと魅音は沙都子宅をこっそり訪れ鉄平を密殺、沙都子に口裏合わせを依頼。
 でも沙都子からしてみれば祭の夜に北条姓の叔父をぶっ殺しにきた祟り執行者にしか見えない。自分も標的にしか見えない。
 二人に怯える沙都子に無理やり言う事を聞かせる形で、“叔父がいる事にさせた”。
 沙都子に利益のない話ではなく、また沙都子は虐待だけでなく祟りも恐れているので、承諾せざるを得なくなる。

<20日>

 ありえざるもの、やばいものを見て記憶をすっ飛ばした圭一は、共犯者の二人に記憶がぶっ飛んでる事を確認される。

「へへ…俺…昨日のお祭で羽目外しすぎてビール飲んじゃってさ…」
↑嘘でも本当でも記憶がなくなっている、という事はとりあえず認めてもらえる。

 色々聞きまわって、昨日の自分の行動と、お祭の日の自分の行動とが「両立しない」という結論に至る圭一。周囲を気味悪く思う。
 死体を移動させるという共犯行為までやむなくやってやったのに綺麗に忘れている圭一に思い出させるため、レナと魅音は遺体遺棄現場まで圭一を連れていこうとする。
(本来なら圭一に異常が起きてることは明白なので気遣うところだが、記憶を一部失った圭一が沙都子にいらん事を聞いたりするのを見て状況把握をさせておこうと判断。)
 圭一拒絶。入江医院へ。圭一が異常起こしてるのは事実なのでレナも承諾せざるを得ない。
 入江に昨日のお祭になんか参加していないし鉄平殺してました、と語る圭一。でも入江は鉄平が生きてることも昨日のお祭に圭一が参加していたことも知ってるので、圭一が精神障害を発症したと判断。
 取り押さえようとするが圭一に気付かれ窓から逃走される。
 入江、どういう経緯か知らんが圭一の保護を大石に依頼。
 大石、患者拘束用の人員ぽい男達を連れて圭一を捜索、村はずれに向かうところを捕捉、尾行。
 大石の目的は拘束よりも犯罪摘発なので泳がす。
 掘ってるところを直撃。
 でも土の中には何もないので、最終的に圭一はただの異常者と判断。放置。

 20時頃に大石と熊谷も音信途絶。
 大災害発生直後に、警邏車が硫黄臭の報告を残して音信途絶となったことを考えると、二人はガス使用で消されたかと思われる。
 災害後まで発見されないくらい完璧に大石車を消そうとすると沼に沈めるぐらいしかなさそう。(村の外に持っていくという手もあるが…。)

<村の抱える罪> 

 ちょっと話は飛ぶが、おそらくダム工区の直下あたりに巨大な空洞かなんかがあって、古くからの死体遺棄現場…あるいは遺体が蓄積する場となっていた。
 ダムの工事が進むとその空洞にぶち当たり、腐敗ガス(硫化水素)が地上に噴出して凄い事になる。あとその後の調査で無数の(古代の)遺体とかみつかって村の信用もがた落ち。
 ゆえにダム建設には反対してた。

 ただ、ガス源ってのはそれだけじゃなくて、ずっと昔に園崎宗平が軍需物資を掠め取るかわりに引き受けた化学兵器(実際、中国や日本の湾岸区域なんかでも処理されずそのまま投棄されたりしてる)が同時にその場に蓄積していた。
 中身は窒息剤ホスゲン
 んで、こいつを放置するわけにもいかず、毎年村の人の目が神社に集中する祭の日に別の場所で一部開放、処理したりもしていた。
 ただこのホスゲンってのが曲者で、空洞内部に露出した黄鉄鉱と反応する性質を持ってた。
 つまり……空洞以外の場所ならいざ知らず、空洞内部でたとえ一ヶでもこの化学兵器を開放してしまった場合、
 ホスゲンが黄鉄鉱と反応、硫化水素二酸化炭素を生み、ホスゲンから生じた塩酸が他の開放されてない兵器を腐食、やがて次の兵器からホスゲンが噴出し…と連鎖的に凄い事になり、大質量の「硫化水素二酸化炭素」が噴出してみんな死んじまう。
 そういう爆弾を知らずに抱えてた。

梨花と入江の殺され方>
 
 で、これの入り口が古手神社祭具殿あたりにあった。
 古手梨花は殺されて、祭具殿に侵入した何者かにそのスイッチを入れるのを許してしまった。
 入江は失禁、発熱、重度の意識障害を起こしてた。部屋に乱闘の跡がなく、また男性医師が発見した際もまだ息があったことから考えると、この症状に陥ったところで診療所に運び込まれ、空の睡眠薬の瓶を置いておかれたものと思われる。
 翌朝、大災害待ちの時間(地下で続く連鎖から十分な量の気体の反応が起き、地上に一気に溢れ出すまでの時間)。圭一がナタ持って北条家に乱入。
 しかし鉄平はもう消されてて存在しない。
 …沙都子の不審な点…
 ・風呂でカウントしてた数が変
 ・梨花の死体を発見した後歩いて逃げる
 ・圭一の転落した下に都合よく自動車のシートがある
 圭一が来たときは虐待を偽装してのアリバイ工作継続中だった。(二日目)

<沙都子のスタンス>

 で、沙都子は21日未明の段階で、恐らく死ぬ前の入江の訪問を受けたか何かして、「村が滅ぶから村の外へ逃げろ」みたいな事を言い残されてると思う。
 梨花の死も聞かされてて、そしてレナや魅音もその行動から「祟りの執行者なのではないか」と信じられなくなって、沙都子は圭一だけを助けようとする。
 入江診療所→古手神社と、圭一と一緒に沙都子にとっては既知の死亡を発見してゆく。
 圭一を村の外まで誘き出し、用意していたシートに突き落とし、そこそこの怪我を負わせて村に戻れなくさせるつもりだった。圭一一昼夜昏倒。

祟殺し編の詩音は?>

 で、沙都子はそのまま村から消え去ろうとするが、何故か目の前に詩音がいる。
 詩音は悟史に似た挙動を示す圭一が祟りで消えると思ってずっと尾けまわしていた。 
 圭一が橋から落とされたのを見て詩音は沙都子に襲いかからざるを得なくなる。
 詩音は沙都子を拷問して情報を得ようとするが沙都子はそう大した事を知らないので、情報は得られない。
 ただ、レナとあの魅音が鉄平を殺しに来てアリバイ工作を言いつけていったくだりには衝撃を受け、肉親も多少疑っている詩音は結局、沙都子が辿り着いたのと同じような結論に至る。
 詩音は入江が沙都子に逃げろ、村が滅ぶ、と伝えた事に着目する。
 とりあえず沙都子を拘束しておき、葛西あたりに監禁させようとする。
 山道を戻ってみると、古手梨花の死体に警察と野次馬が集まっている。
 そ知らぬ顔をして境内裏の山道から神社を抜けていくわけにもいかないので、しばらく様子を窺う詩音。
 老人達が梨花の死に対して凄い雰囲気になっている。
 祭具殿を調べようとする警察と村民との間でひと悶着おきる。
 最終的に、祭具殿の中には何もない、村民を刺激するなという事で祭具殿の周りから警官がいなくなる。
 詩音にとっては都合がいいので、その辺を通って村へ帰ろうとする。
 詩音、村人の過剰な反応から、誰かの監禁の可能性を考える。
 忍び込む。
 何も見つけられない。
 詩音、警察との悶着でピリピリし祭具殿を密かに監視していた村人にばっちり姿を見られている。
 おりょうあたりに報告が行く。鬼婆大激怒。
 詩音、沙都子から聞き出した入江の件で、診療所の周りをうろつく。
 やはり大した情報は得られない。
 いきなり鬼婆派遣の黒服の男どもに襲われる。(お父さんの手下)
 逃げて身を隠す。
 ほとぼりが冷めるのを待つ。
 夜になって葛西に迎えに来てもらう。
 逃げ出す際に二人してガスの洗礼を少し受けてしまう。


 あー詩音の行動がまだ考え足りないな。
 まあだいたい、こんな感じなんじゃないかと思う。
 で、誰が梨花を殺し監督の自殺を演出したのかというと……
 鷹野三四、なのかな。と思う。ド本命という感じですけど。
 もし監督の死が他殺と考えた場合、ああいうスマートなやり方は内部の人間にしかできんだろうし。(気付かれず運び込む、院長室に座らせておく、睡眠薬の空瓶を置くなど)

***
 鷹野三四は三年くらい前から誰かと入れ替わっていた。
 祭具殿侵入は自分が消される理由を作るためと、化学兵器うんぬんのとっかかりを得るための行為だったのではないかと思う。
 化学兵器を手に入れて、大石と熊谷を始末する。車は沼に放り込む。(どうせ村は滅び沼もガスの発生源となるので調べられやしないだろうという判断)
 梨花を締め上げてそれなりの情報を引き出して儀式っぽく殺す。(大災害への布石、たぶん復讐のサインか何か)
 地下の「自爆スイッチ」を起動させる。
 気付いて追ってきた入江をガスで返り討ちにして自殺に偽装する。
***

 こんな感じだろうか。
 何でこんなことするのか、ってのがどうもね。わからん。
 それこそ北条家レベルの恨みがないと難しいと思うんだけど。
 梨花の殺され方を見ると、古代の儀式仕立てではなくて、単に間宮律子の死に対する報復のようにも受け取れたりするんですけどね。



 罪滅し編が来るまでする事なくてヒマだから、ちょっとした「書散し編ツールキット」を用いてのオリスク製作時の小技でも書いておこうかと思う。
 本当に小技ですが。


・「カーテン」の心象風景表現への応用



<例文>


[背景/雛見沢/森の道3/夜]
[魅音/弱気]
[梨花/デフォルト]
[レナ/ひぐらし]
「圭一くん…。不愉快だよ?
 それ、もしかして――罪滅ぼしのつもりなのかな? かな?」\
 レナの瞳の色が、すう…と退いていく。
 掌に浮いた汗を握り締め、俺はいびつな微笑を浮かべた。
[レナ/退場]
[背景/効果/ドロドロ1]
 ――レナがそう誤解するのも当然だ。
br
 ――だってレナは、…知らないのだから。
br
 ――俺があいつを*してやった事を知らないのだから。
br
 ――沙都子の叔父がもう地上のどこにも存在しない事など知らないのだから。
br
 ――北条鉄平が、お前の靴の下に埋まってる事を知らないのだから……!\
[背景/雛見沢/森の道3/夜]
[魅音/弱気]
[梨花/デフォルト]
[レナ/ひぐらし]
「圭一くん? 何笑ってるのかな? レナは一つも面白い事なんて言ってないよ?」



 …うわ何ですかこのクソ重いシーン。
 それはさておき、この例文では背景が二度変化しているわけです。
 夜の森→心象風景(火と黒煙)→夜の森…と。
 こんな感じのモノローグ突入の背景変更時に、いちいち
 人物退場→背景変更→モノローグ終了→背景変更→人物登場
 とタグ打つのは結構大変です。めんどい。

 モノローグ中に誰かの立ち絵が出て来ないのであれば、これはカーテンを使ってしまった方が楽です。
 カーテンを用いて上の例文を書き直して見ます。



[背景/雛見沢/森の道3/夜]
[魅音/弱気]
[梨花/デフォルト]
[レナ/ひぐらし]
「圭一くん…。不愉快だよ?
 それ、もしかして――罪滅ぼしのつもりなのかな? かな?」\
 レナの瞳の色が、すう…と退いていく。
 掌に浮いた汗を握り締め、俺はいびつな微笑を浮かべた。
[カーテン変更/効果/ドロドロ]
[カーテン/引く]
 ――レナがそう誤解するのも当然だ。
br
 ――だってレナは、…知らないのだから。
br
 ――俺があいつを*してやった事を知らないのだから。
br
 ――沙都子の叔父がもう地上のどこにも存在しない事など知らないのだから。
br
 ――北条鉄平が、お前の靴の下に埋まってる事を知らないのだから……!\
[カーテン/開ける]
[カーテン/デフォルト]
「圭一くん? 何笑ってるのかな? レナは一つも面白い事なんて言ってないよ?」



 ホラ楽ちん。……って、
 う〜ん、タグの数があまり変わらないから、今ひとつ楽ちんさが伝わりませんね。
 人を退場させて背景を差し替えるよりも、カーテンを使用した方が、モノローグに入る時や出る時に、「現実側」の風景に立ち絵がちゃんと表示されているのでリアルですよ。
 …って、そんな美学は人それぞれか。


 そうですね、
 “画面上に立ち絵が入り乱れてて、その複雑な状態を維持したままモノローグだの回想シーンだのに入り、そしてすぐに元の状態に復帰する”って時などに、結構使える技だと思います。
 例えば、皆が顔を突き合わせて話をしているシーンで、ふっと回想に入ってある風景を思い出し、そしてその事を皆に告げるとか。そういう感じの状況などに。