おいで蛇女

罪滅し編ラストより)


梨花「……遊んであげるわ。
    おいで、蛇女。」
ライダー「ベルレフォーン」(モップの折れる音)



 梨花、うっかり違う人を挑発してしまい一撃死。




 心底どうでもいい前置きはさておき、ようやく織成し編用オリスクにとりかかりました。
 かなり短い作品なのでプロット切るのも楽です。
 つうか当初は、祟殺し編の焼肉パーティーにおいて行われたらしき部活“限定ジャンケン”を初期のカイジ風に福本まっしぐらで描いてみようかなどとたわけた事を考えていたのですが、すんでのところで正気を取り戻しやめました。
 軽い推理オリスクみたいなものになりそうです。


 それのプロットを切ってて、ちょっと思ったのですが…。


 罪滅し編で圭一は、深い贖罪の念と共に“鬼隠し編のレナ”への認識を改めることになりますが、…やはりそれだけでは説明のつかない行動も残ります。
 大石と圭一の接触の件で声を荒げたり、部屋の前で一時間立ってたりなど。


 で考えてみたんですが、
 綿流し祭後のレナは、どこかで態度を一度改め、そして最終的に、「圭一を本心から心配しながらも殴り殺されてしまったレナ」になっているのかも知れない。


 (まあこの辺は以前、考察記事でも書いたんですが)……この二つのレナってのは
 「自分の殺人を疑われていると思い、刑事と接触する圭一を窺うレナ」
 「そうではないと解り、本心から圭一を心配するレナ」 
 …大体こんな感じ。


 で。このレナの「変遷」を簡単に書くならば、
鬼隠し編のレナは殺人を犯しており、ゴミ捨て場に足を運んだり、祭の後に刑事と接触を取るようになった圭一を警戒していた。
 やがてその疑念はまるで見当違いのものだったと解るのだが、時既に遅く、執拗なレナの態度から圭一ははっきりと疑心暗鬼に陥ってしまい、レナは圭一に謝罪の念を抱くとともに本心から心配し始めるようになる。”
 …こんな感じなのではないかと。(まあ全部私の勝手な妄想推理なわけですが)


 前に書いた記事は以上のような考察内容だったんですが。
 ――ただ、事情はこれだけじゃないのかも知れないな、と今回ちょっと思いました。


 鬼隠しにおいて、圭一がレナを疑うのは連続怪死事件の犯人または関係者としてであり、また同時に、圭一はレナのみならず魅音や他の仲間達へも等しく疑念を注いでいます。
 つまり仮にレナがあの二人を殺していたとしても、圭一から向けられる疑念は「見当はずれ」でしかないわけです。(いやまあ、ずいぶんと面の皮の厚い考え方ですが…。)
 ゆえに。
 「自分は連続怪死事件の犯人なんかじゃない」と圭一にスパッと言う事もためらってしまうような、ある種の後ろ暗さがレナにはあったんじゃないかな…などと言ってみる。
 ぶっちゃけ怪死事件の、あまり意味のないような一幕に、レナは端役で絡んできてるんじゃねーのか…などと妄想してみる。
 そしてそのせいで、自分に怪死事件関与の疑いが向けられている可能性がレナ自身捨て切れなくて、それゆえ――疑心暗鬼を強めるばかりの圭一に腹を割って踏み込むのをためらったり、「ごめんなさいごめんなさい」って呟くしかなかったりするのかな……などと口走ってみる深夜零時。



 お前が作ってんのは推理オリスクではなく考えすぎオリスクですか。そうですか。