罪滅し編で解かれた謎>

圭一がおかしくなった「きっかけ」 → 大石に話を吹き込まれ妄想が暴走。


おはぎの中に入っていた針 → タバスコ?だった。圭一の誤解。


「明日学校休んじゃいやだよ?」 → 圭一が恐怖から誤解。


圭一を轢きかけた白いバン → 多分道に迷った造園業者。


レナが相談してと言いながら振り上げたナタ → 圭一の妄想


魅音やレナが監督を呼んだ理由は? → おかしくなった圭一の医療施設への保護のため。


富竹さんと同じ目に遭ってもらう。 → マジックで服に落書き


レナが祟りを執拗に恐れる理由 → 雛見沢から離れたとたん不幸になったという思い込み。


とりあえずこんなとこ?



考察1。
罪滅し編後のレナについて>


 昭和58年6月25日、分校を占拠したレナは警察に身柄を拘束されます。
 翌26日。祟殺し編暇潰し編同様に発生した大災害発生によって村は滅びます。


 しかしレナはこの事件の裁判などに関わっている模様。
 つまり――彼女は一人、生き残ってしまったようですね。


 雛見沢の最寄の警察署は興宮なので、レナは逮捕によって命を救われたわけです。
 しかし圭一の奮闘や仲間達の信頼によって自身の死をも救われた…心身ともにぎりぎりの状態だったレナはなぜ、その翌日にいきなり仲間達、家族、親しい人々の死を聞かされ、自ら命を絶つと…いう選択肢を選ばなかったのでしょうか。


 その答えはやっぱり、死ぬ前の圭一に生きろと言われてしまったから、…なんでしょうね。
 裁判や拘置やらを経て、雛見沢出身者の魔女狩りの時代も経て、恐らく出自をひたすらに押し隠し、自分の行くべき生きるべき場所を奪われたまま生きるレナの胸中は……想像し得ないものがありますね。
 興宮あたりでひっそりとその後の人生を送ったのだろう、などと推測してみる。


考察2
<大災害はなぜ起こる・ループ維持説>


さて。
罪滅し編では6月26日に大災害が発生しました。
祟殺し編での発生日は22日でした。


 この大災害ですが…どうやら、定められた手順があるようですね。
 梨花が腹を裂かれて死亡 → 大災害。
 まるで「梨花が死んだせいで大災害が起きました」みたいな筋書きのようにも見えますが、


1.祟殺し暇潰し罪滅しと、「例え日時が違っても」梨花が死に大災害が起きるという法則だけは崩れない点
2.綿流し編で大災害が起きなかった点


この二点から考えてみて、「梨花が死んだら大災害が起きる」ってのは…もしかしたら逆なのかも知れないな、と思いました。


 つまり、すべてのシナリオに、どうにかして梨花を殺そうという人物が存在し、

・ゴタゴタで梨花が死ぬのであれば何もしない。
梨花が死なないという見極めが付けば、自分の手で梨花殺害→大災害のコンボを発生させる。
・大災害を起こすのは梨花の死だけに対する捜査撹乱および妨害であって、そいつは“すべてのループにおいて誰にも真犯人としての自分を悟られるわけにはいかなかった”。
(↑理由:“殺されようが主観記憶を保持し続ける梨花”は無論のこと、“別編の記憶をおぼろげによみがえらせた圭一”なんかにだって、自分の尻尾を掴ませるのはまずい。例え正体を見抜かれたのがもう皆の死が確定してるみたいな世界における出来事であったとしても、梨花やら圭一やらには別の世界でその「真犯人」の正体に気づくことのできる可能性が残されている。)

…のではないでしょうか。


 で、こういう人物がもしさり気に物語の中に混じってると仮定した場合、その人ってのはやはりループしている人間でなければならないわけです。正確にはループを経験しつつ主観記憶を維持し続ける人、ってところだろうか。ほぼ梨花と同条件である事が望ましいです。
 加えて、この人物の目的は梨花の殺害であるとします。
 梨花に繰り返される自分の死を否定する感情があったり、富竹や鷹野といった不可解な「時報」の発生、そして自分に与えられる不可解な死に対しそれなりの疑問を抱き続けている事などから考えると……あるいは、梨花の死こそがループを呼んでいるのではないか、と考えられます。
 少なくとも、梨花が自分のループ現象に対しそのように憶測を立てている可能性はあるでしょう。(自分が殺されると自分の主観記憶がループする)

 
 これらを踏まえて、その仮定真犯人がどういうスタンスなのかを考えてゆきますと…

・どういう形であれ梨花を殺す事によってループを発生させたい。
・(恐らくそいつもループ経験者だろうが)ループ現象から逃れたいとは考えていない。


 間単に言うと、この仮定真犯人はCROSS†CHANNELの「支倉耀子」と「山辺美希(固有美希)」を足したような姿勢のキャラ、という事になります。
 この場合、梨花は何ループもそのフィクサーに翻弄され続け、疲弊し、努力する意思さえ放擲した人間…という位置づけになりますね。
 しかしながら…ループの解除、正常な主観記憶の時間経過を“望まない”“否定する”という姿勢とは、どういった理由に基づくものなのでしょうか。


 例えば、CROSS†CHANNELにおいてループの解除を否定した「支倉耀子」のスタンスは、


自分と主人公以外の人間のループを解除し、自分達だけループ世界に残る事によって二人だけの永遠の世界を作ろうとした
(一週間でリセットという保険のかかった世界で、知性の差の明確に別れた相手と二人きり。暴走の危険性を秘める主人公を情報の欠落を利用して上手に操縦し続ける事により、永遠の関係を築こうとした)


…というものでした。
 これと似たようなスタンスで、「梨花と二人だけで同じ時間(主観時間)を永遠に生きていたい」などと考えている人物が、梨花に存在さえ知らせないまま(解決の糸口を与えないために)殺してループを起こし、そして自分も死んでいる――なんて可能性はないでしょうか。
 こういう風に考えてゆくと――入江が怪しくなってきます。
 大体いつも梨花の死とほぼ同時刻に発生する入江の自殺っていうのは、梨花殺害を遂げて、二人の主観記憶にズレを生じさせないため自分もまた素早く自殺する――みたいな手に見えない事もないですね。
 彼は綿流し編でもその後の所在が掴めなくなっています。


 まあもっとも、梨花の死が梨花のループまたは他の大勢の人々を含めたループを引き起こしているという考え自体不確かなもので、そしてもし仮に当たっていたとしてもループを拒絶する人物が存在するのかどうかわからないし、仮にいたとしても理由は「梨花と同じ時間を生きたい」ではないかも知れません。
 それこそ…この梨花のほのめかすループ現象自体、鷹野あたりにとってみればいい玩具なわけですから、彼女がこのループ現象のからくりをあらかじめ知った上で、梨花の腹かっさばいてループ、腹かっさばいてループ、本当に面白いわねくすくす、と延々と繰り返して一人悦に入っている可能性だってあるわけです。(鷹野死体の死亡時刻の問題がありますが)


 まあ正直……ループとか出てきてしまうと、祟殺し編で鉄平殺人後翌日に違和感を覚える圭一ってのが、「単に別のループの圭一と入れ替わってたんだよ!」「な、なんだってー」とかいうオチになってしまう可能性もあるわけで……そりゃちょっと勘弁して欲しいなあとか思うわけなんですが。