うーん、訂正。


入江を殺したのは沙都子ではない。
梨花を殺したのもどうも沙都子っぽくない。



入江のは、男性医師の協力を得て、警察の眼に触れる時間のみ仮死状態を装っている(薬物等で)だけの「死んだふり」だと思います。

祟り殺し編でも前原母の口にする「そして誰もいなくなった」において、ウォーグレイブ検事(だっけ?)がアームストロング医師を抱きこんで使用したトリックです。

こんなトリック。


医師に「自分が死んだことにして自由に動き回り捜査してみよう」と持ちかける。

死んだふりをする。医師に命じて演技している自分のそばに誰も近づかせない。

「死んでる」と言わせる。死体はそのままにさせる。

夜間、医師と合流。行動開始。

医師を海に突き落とす。

「朝起きたら医師がいなくなった、やっぱりアイツが犯人だったのかも」と騒ぐ人々をよそ目に自室で死体の振りを続ける。

いろいろ暗躍して生き残り達の疑心暗鬼を煽り、殺したり殺し合わせるように仕向ける。

最後の一人が首をくくる。

「自分が殺された」時の状況をなぞり、自分が死体になる。

島で全員が死んでいるところが発見される。



つまり入江は、21日朝の時点で死んでおく必要があった。
自殺を装ったのは事件性を薄くし警察にしつこく調べられないためだと思う。
あるいは…自殺しないと殺されるところだった、かも知れないが。


で、仮死状態から蘇生。
事情を知るのは少なくとも一名はいることでしょう。(男性医師)誰かの協力があれば、行動可能な時間までに蘇生し速やかに動けるような態勢も作れるかと思います。

で、同じようなトリックを既に使用しているのが鷹野三四
彼女は死体を別に用意し、自分と誤認させる程度に損壊を与えています。
岐阜まで行ったのかそれとも時限発火装置でも使ったのか…恐らくは後者でしょう。
三四は祭具殿に侵入、自分の「殺される理由」を作って、侵入を知られるようにした上で、「死亡」することによって自分に襲い掛かるだろう誰かの魔手を逃れようとした…と思われます。
恐らく、詩音と行動目的は一緒なんじゃないかと思います。
つまり祟りシステムの全容と執行者の把握。事件を起こす事によってデータを収集。
悟史という理由を持たない彼女がなぜそんなことをするのか見当もつきませんが。

入江は恐らく、何かのきっかけで鷹野の暗躍に気付いたのかも知れません。
それで自分もまた偽装死。自由に行動できる土壌を作り、鷹野の影を追います。
しかし祟りシステムの解明をもくろむ鷹野はなかなかエサ(圭一)に誰も食いつかないことに苛立ちを覚え始めます。
そしてオヤシロさまの生まれ変わりと言われる梨花を儀式に見立てて殺害。
村の信仰を冒涜し、どういう事になるかさらなる動きを見届けます。

(途中、鷹野を追ってきた入江が返り討ちにされたりする。
そんで死体は診療所へと。)


で、
大災害。



なんだそりゃ。
推理にも何にもなってねえなこりゃ。
うーん考え直しか…。