さて、祟り殺し編の6月21日に何があったのかという推理。
全回は梨花の他殺体発見に対応する警察が、村人の反対を押し切り祭具殿への侵入を強行する辺りまででした。
続きを少し思いついたので、書いてみます。



 …半ば強行的に祭具殿の奥へと踏み込んだ小宮山以下数名の警官は、奇妙な拷問道具・解体用道具の数々を目の当たりにしながら、やがてどこへ行ってもついてくる“足音”に怯え始める。
 祭具殿の外からは、わあわあとうるさい雛見沢住民の怒号。
 「オヤシロ様がお怒りになる」「オヤシロ様の祟り」などという言葉も聞こえてくる。
 彼らは「外の村人達が音を立てて脅かしているんだろう」とも考えるものの、結局、足音に耐えられなくなった小宮山達は祭具殿の外へ。
 「何もなかった」と報告する彼らに、突き刺さる村人達の憎しみの視線。


 殺人事件という事で、診療所の一件のように放置もできず、小宮山達警官は古手梨花殺人事件捜査、大石車捜索と二手に別れ行動を開始。
 しかし小宮山以下数名の祭具殿への侵入を行った者達は、やはりどこへ行ってもついてくる足音、気配を感じ始める。
 その正体は、禁忌を破った者への怒り半分・監視半分といった趣の、雛見沢住人のマーク。
 しかし警官達は「オヤシロ様の祟り」という、実体をなさないながらもここ数年の実績さえ持つ単語を思い起こし、えもいわれぬ恐怖を感じ始める。
一方。
 監禁の事実を知るだろう公由喜一郎は、同じく事情聴取に呼ばれたか駆けつけるかした魅音に対し、あくまでも“祭具殿への侵入者”に対する今後の対策を打診。
 魅音、すぐさま帰宅しおりょうに伝達。
 おりょう、当然のように「憂慮」。



 一方、祭具殿前での騒ぎを物陰から見守っていた詩音は、侵入した警官が「中で足音がついてくる」と言っていたのを漏れ聞き…何者かの監禁の可能性に思い至る。
 「住民を刺激しないように」という名目で(内実は、鬼の本拠地で鬼に囲まれて鬼隠されたくないという気持を多分に含んでいると思われる・笑)捜査には無縁と判断されたこともあり祭具殿近辺から警官が異常なほど距離を取るのを見て、詩音行動開始。警官に気付かれず、祭具殿への侵入を果たす。
 詩音、祭具殿内部を探索、変わり果てた姿で助けを求める悟史を救出。
 詩音、悟史との再会に驚愕しつつも、ここにはいられないと判断。
 葛西に電話し、車を回させようと、公衆電話を求めて一時祭具殿を離れる。
 …そして、去っていく詩音を見つめる視線。警官が本当に近づかないよう、祭具殿近辺にも密かに村人の監視の目が配られていた。
 監禁の事実を知る村人(公由一派か)の手により、悟史、祭具殿より再び拉致される。
 葛西に大至急車を回すよう連絡を済ませた詩音は、祭具殿へと駆け戻る。
 しかし、祭具殿には既に悟史の姿はなかった。
 呆然とへたりこむ詩音。
 やがて、いつまで経っても車の元へ現れない詩音を探し、葛西が様子のおかしい詩音を発見。詩音を興宮まで連れ帰る。
 落ち着くのを待ち、マンションにて事情を訊く葛西。正直に一部始終を話してしまう詩音。
 葛西、最終的に、詩音はしばらくここでほとぼりを冷まさせるのが一番との判断を下す。部屋から出ないようにと告げ、詩音の部屋を去る。
 しかし悟史の姿を見てしまった詩音はじっとしてなどいられず、また事情はどうあれ雛見沢の深奥に触れてしまった自分に及ぶだろう危機も考え、ベランダを伝うなどしてマンションを脱出。同日中に雛見沢へ。
 

 垣間見た、悟史の姿を追い求める詩音が雛見沢で見たものは…。
 生きていないはずの女。
 確かに死んだはずの男。
 そして…。


続く。(続くのかよ)