<別の可能性を少し思いついた>



 …以前作ったオリスクとは推理の方向性が全然違うものなんですが。



・祭の翌日、皆が口を揃えて「圭一が祭りにいた」と主張
・「昨日は帰ってこなかったんだろ?」という問いかけを否定し、沙都子は「叔父は今日も存在する」と主張
・レナと魅音が圭一の発言を聞きとがめ、「いるって言ってんだからいいじゃん」「そのうち片付いちゃうと思うし」などと発言
・祭の翌々日朝、湯船で発見され、叔父の虐待を匂わせる沙都子



 これらの点から、私に考えられたのは、
“圭一の犯行を知り得た部活メンバーの一部が、圭一の殺人を隠蔽しようとして沙都子にも協力を持ちかけ、もっともらしい言い訳をつけて「叔父が家にいることにしてくれ」と頼んだ(沙都子を怖がらせないため、叔父が殺された事も、圭一が殺った事も伏せて)”
 という可能性くらいでした。



 祭の前日に圭一から悟史と同じ電話をもらい、詩音がじっとしているとも思えません。
 ゆえに、“悟史同様に消える可能性の出てきた”圭一を祭当日、詩音はつけまわしていたのではないか…
 そしてその詩音からの情報を得、魅音やレナも事情を知るに至り、隠蔽工作に協力する事になったのではないか…
 などと考えていたのですが。



 そもそも、“沙都子に言い含める役割を担ったのが、部活メンバーではなく、「園崎魅音のふりをした詩音」”であれば……仲間として接しながらも、沙都子が頑なになるほどに強引な手を用いたとしても別に不思議ではないわけで。(ほとんど脅迫とか)
 もっともっと、話は簡単になるんですね。


 詩音は、綺麗に“消えた悟史”をなぞってゆく圭一の凶行を止めず、
 警察に捕まらせないために、死体移動・不在証明の偽証・鉄平の存在偽装等の工作を姉の協力を得たり力を借りたり利用したりしつつ成し遂げ、
 そしてそのまま、悟史と似た道を歩いてしまった圭一が「いつ消されるか」をずっと監視していた。


 うん。というわけで、
 あ゛ーー。1シーンまるまる書き直しかよ…。
 完成いつになんだよ…。