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<妄想>
目明し編の魅音・詩音と、綿流し編の魅音・詩音とでは違ったりしねえかなと思った。
逆とか。
いやね、
手口や使用トリックは両編ほとんど同じなんだけど、祭具殿に入る個体が逆で、連続殺人を犯す個体が逆で、そんで井戸に落ちて死ぬ個体ととベランダから落ちて死ぬ個体が同じ、とか。
(個体とか言うな)
いやホラ、園崎家の場合、凄い大きな失態しでかしたりしたらけじめつけるんじゃなく後継権剥奪とか、入れ替わりとかもあっても余りおかしくなさそうじゃないですか。
綿流し編では、魅音として圭一と知り合ってほどなく密かに詩音と入れ替わらされていたりとか…。詩音ヅラして日陰で暮らせと言いつけられていたりとか…。
…いやぁ、ないかな。
ああでも、綿流し編の冒頭あたりで出てくる詩音を、「詩音のふりをした魅音」を、「魅音としての生活や友人を奪われ、詩音を名乗り日陰で暮らす事を余儀なくさせられた魅音」だとみなしながらプレイしたら凄く泣けそう。
…おもちゃ屋でのゲーム大会。それが「魅音」としての最後の想い出。
…詩音という名、詩音としての新しい暮らし。
…そして圭一とのエンジェルモートでの偶然の再会。
…本家の言いつけを違え、かつての知り合いの前で魅音っぽく振舞ってしまった事を「女性として見てもらいたいが為の“詩音”としての演技」とかいう凄え甘酸っぱい理由づけまでして誤魔化す魅音。
…つきあわされる詩音。一年前の構図の焼き直し。しかし置かれた立場がまるで逆。
…魅音の格好をしてのおもちゃ屋バイト中に、詩音の格好をした詩音に人形を買ってゆかれる屈辱。
…祭具殿に忍び込む二人。
そして…
みたいな。うわぁ切ない。胸焼けするぐらい甘酸っぱい。
こういう見方をした上で綿流し編をもう一度やってみようかな…。(笑)