織成し編感想その他

 織成し編への私の提出作品のバグの件ですが、
 テキストを抽出して二文字消してみたら最後まで読めるようになりました。
 情報を寄せてくださった方に感謝。
 この修正方法を提示する事自体は問題のない行為だと思うので、とりあえず書くだけ書いておきます。


(1)
http://www.circle-aurore.org/work/softmain.html
ここでNSDECというソフトをダウンロード、解凍する。


(2)
織成し編CD内にある、『nscript』(DATファイルです)をコピーし、
さっき解凍したNSDECのフォルダ内に貼り付ける。
で、フォルダ内にある『NSDEC』をダブルクリックし、
なんか真っ黒な画面が流れ終わるのを待ち、(最後にenterを押す)
フォルダ内に『result』というテキストデータが生成された事を確認する。


(3)
永字八法さんより
http://d.hatena.ne.jp/eiji8pou/20051216
ツールキット2をダウンロード、解凍する。
そしてツールキット2のフォルダ内にある『01』〜『99』までのテキストデータを削除する。(重複してしまうため)


(4)
さきほど『NSDEC』フォルダ内に作った『result』テキストデータをコピーし、
ツールキット2のフォルダ内に貼り付け、
その名前を『50』に変更する。
そして織成し編CD内にある『arc.nsa』をコピーし、
ツールキット2のフォルダ内に貼り付ける。


(5)
名前を変えたテキストデータ『50』を開き、
「ほんの一瞬だけ――」という語句を検索する。(CtrlとFを同時押し。検索方向は下を指定)
検索に引っかかった行から八行下にある、
“ _。」 ”
これのアンダーバーのみを削除、“ 。」 ”という形にする。

同様に、今度は
「差し出してみせる」を検索し、
検索に引っかかった行から六行下にある、
“ _。」 ”を、“ 。」 ”に変え、上書き保存する。


(6)
完了。
ツールキットフォルダ内にある『nscr』をダブルクリックすると、織成し編が起動します。



 とりあえず、私はこれで最後まで読めるようになりました。
 ちょいと手間がかかりますが、宜しければ拙作も最後まで読んでやって下さい。うっうっ。


 ただ作中の、カメラ幅変更とか高さ変更とかの私のテキスト指定が不適切なため、魅音と沙都子に踏みつけられた圭一が笑顔で踊ったりします。…マゾか。マゾなのか。
 あと沙都子にノックダウンされる圭一がなぜか沙都子に吸い寄せられて一撃を喰らいダウンします。…ザンギか。ザンギエフなのか。
 あとレナの表情が一瞬変だったり後半ではキャラが見切れていたりしますがあまり気にしないで下せえ。
 



<織成し編感想>


 織成し編を終えましたゆえに感想をば。


*鬼探し編(エルグザードさん)


 前回の書散し編でも思ったのですが、たたみかける文体は独特のものですね。
 さながら半無呼吸状態で前後半を駆け抜けてゆくサッカー選手のごとし。
 前半は後半の伏線かと思っていたのですが、そのたたみかける文体に翻弄されるままに物語は終幕を迎え、見事に裏切られました。この想いを一体どこへ向ければ良いのですかッ。


*また綺麗な月の夜に(半魚鳥さん)


 まさしく重量級の名に相応しいシナリオでした。
 迷走する鷹野を通じ描かれる、未だ明かされていなかった様々な謎の答え。
 …用意された答案の空欄を埋めてゆくだけじゃない。
 形は様々ながらも、自分の回答用紙を自弁できるプレーヤーこそが、
 最もひぐらしを楽しんだ人、と言えるのかも知れません。


*前原少年の事件簿 〜日常編〜(むだんさん)


 部活メンバーは探偵役もこなすし部活で推理ゲームもするけれど、日常の延長でガチ推理をしているシーンというのはあまり見られません。
 逆転裁判のみならず、マガーク探偵団的なノリも彼らには見事にマッチしていますね。
 (つうかマガーク探偵団とか言っても若い人わかんねえよ)
 目の前の新たな犠牲者を見て(助けず)真相に到達するというその血も涙もない推理姿勢は、まさに部活メンバーの名に相応しいものがありました。(笑)
 

*振り回し編(負け犬さん)


 葛西視点による日常の風景。
 てっきり葛西は甘いものが好きだ、と思っていたのですが…詩音が同行していたのなら、あの台詞のあの解釈はとても自然ですね。唸りました。
 周囲の人々との交流も丁寧に描かれ、まさしく締めに相応しい作品だったと思います。




 書き手それぞれが皆違う個性を発揮している、楽しいオリスク集でした。
 しかし――他の方の良作ぶりを見るにつけ、つくづく惜しむらくは自身のバグ。
 残念…。