通販申込完了

 というわけで遅ればせながら「うみねこ」を予約しました。メロンで。
 …ああ、前回の記事の予想ですか?
 気持ちいいくらい見事に外れていますね。やったぜ。(反省しろ)
 今度の舞台は孤島で洋館で富豪一族の遺産争いを巡る殺戮劇なワケですよ。


http://07th-expansion.net/umi/Main.htm


 「ひぐらし」の舞台である雛見沢…“なんか怪しげな神様を信奉していそうな僻地の村”も、惨劇などによく使われるお約束の舞台でしたが、「うみねこ」も敢えて古いミステリのテンプレに乗っ取ってみたと言える舞台設定です。
 登場人物達の配役まで完璧にソレを踏襲していると言えます。瀕死の当主と無能な長男と家に反発する孫娘と強欲っぽい長女とヤクザな次男とその後妻と…。
 「ひぐらし」の時もそうでしたが、こういうタイプの典型的な舞台をどのような筆致で書いてくれるのか非常に興味が湧きます。


 「魔女対人間」という構図を打ち出したのは非常にいいと思います。
 要するに、「これは解答を探す物語である、つまり理不尽な結果に対してどこまで推理を放棄せず、人間犯人説を模索し続ける事ができるかの物語である」とあらかじめ断りを入れたわけですし。
 ぜひ、推理してやろうしてやろうと両手をワキワキさせながら待ち構える捻くれプレイヤー達(私含む)を、推理不能どころか理解不能な物語によって、混乱の極みに叩き込んで欲しいものです。


 「ひぐらし」ではシナリオスタート時の条件やイベント発生の有無によって展開が大きく変わる事と、主観者(視点)によって知り得る事象が限定される事とを組み合わせた結果、複数編を通して見た時に覚える不可解性が非常にうまく演出されていました。
 音楽も演出も秀逸でしたが、私が一番恐怖を感じたのはこの理解不能っぷりでした。
 祟殺し編目明し編のような、主観者と一体となった絶望的閉塞感がまた味わえたらいいなと思います。
 どんだけマゾなんだ。自分。



 あと残念ながら今夏は本業の方が死ぬほど忙しく、9月末あたりまであまり記事が更新できなさそうです。無念。