うみねこを読み進めつつの推理〜読了・感想
死…死ぬほど忙しい…。
あーもー脳味噌が溶けるまで推理(という名の妄想)したいなーちくしょー。
書きたいことは沢山あるのにしばらく更新できそうにありません。ううう。
*** <注意> ***
ブログタイトルの通り、以下の記事はうみねこのネタバレを多大に含みます。
ネタバレしたくない人は帰んな。とっとと帰んな。(どこに)
今日うみねこが届くという事だったので、仕事を物凄い勢いで片付けて速攻で帰宅したところ、既に午前中には届いていました。
代引きだったので管理人さんが立て替えといてくれました。申し訳ねえ。
管理人さんに頭を下げたり金を払ったりした後、12時半よりプレイ開始しました。
本日は何か書きたい事が見つかるたびにリアルタイムで更新していきたいと思います。
(18:00)
<本人の死体なのか?>
五時間半ほどプレイしたところで夕食の為に中断。
現在、第一の殺人の発生したちょい後くらい(真理亞の豹変について従兄弟達三人の交わす会話のあたり)です。
食事を五分で食べ終えたので早速続きをプレイしたいところなんですが、
ぼんやりと「ひょっとしてこうなのではないか?」って思った事があったので、ちょっとだけ書きます。
第一の殺人の犠牲者は六人で、顔を潰されてます。
加えて金蔵も消えてます。
で。システムメニューからキャラ説明を見ると、文中で一部触れられていた顔の潰れ具合とかも表示されてるわけで。
これを見て、思ったんですが…
倉庫にあった留弗夫の死体は金蔵のものではないか?
根拠:
序盤の絵羽の台詞にも若干出てきますが、留弗夫と金蔵は体格も近い様子です。
枝を隠すなら森の中、というわけではありませんが……これは、顔面潰された死体が六ヶも転がってる状況で、発見者(たる親戚や使用人)が死体の本人確認を一ヶ一ヶ行ったりはしないだろう、という目算の元に行われた偽装工作ではないでしょうか。
留弗夫のものとされる死体は顔が半分ではなく完全に潰されてるわけですし、白髪さえどうにかすれば衣服を替える程度で誤魔化せるかもしれません。
妻たる霧江の死体も同様に、顔を半分ではなく完全に潰されているという点もポイントです。その横で留弗夫の服を着た、近い体格の、顔面を等しく潰された死体が転がっていれば、実の息子も父親と見違えて泣き伏すのではないでしょうか。
南條が死体の死後硬直を確認していますが、六体とも一目見て死んでいると解る遺体ですから、留弗夫の死体に触れたかどうかもわかりません。
また、留弗夫の死体の硬直を確認していたとしても、南條は監察医でもありませんし、見慣れぬ死体を見た衝撃もあるでしょうし、加えて、見立て通りに死後六時間ほど経過していたのではもう、彼では(留弗夫ではなく金蔵の遺体である事を)ちょっと触った程度では判別できないのではないでしょうか。
…さらに言うなれば。
死体が園芸用倉庫という、生活から完全に隔離しやすい場所というか、“遺体安置とか現場保存に向いた場所”に放置されていたという点もあやしいです。
シャッターに血で書かれた魔法陣から考えても、犯人にとって遺体を発見させる目的があった事は恐らく明白でしょう。少なくとも隠蔽する意図はなかったと思われます。
まず普通では足を運ばないようなところ、それもシャッターの向こうに遺体を置いといたというのは、要するに“遺体を発見し、その死亡を確認し、その後で誰も入れないようにして欲しかったから”ではないでしょうか。
つまり、もっと端的に言うなれば、“留弗夫が死んでいると確信した上で、その死体をよく確かめないで欲しかったから”ではないでしょうか。
もっと言えば、留弗夫は戦人に対し“俺は今夜殺されるかも知れない”と口にしています。
何か殺害される心当たりでもあるのか?と思ってしまうところですが…
死亡フラグを立てていらっしゃる方は他にもいらっしゃいますが(沙音とか)、実は明確に死を匂わせる発言をしているのは彼だけです。
んで、その言葉通りに翌日死体が発見されるわけで。
要するに。この発言もまた、「明日発見される死体を即座に留弗夫のものであると誤解させる為の布石である」と見る事もできるわけです。
まとめますと、
留弗夫は生きており、何らかの理由で自らの死を偽装し、決して疑われる事なく自由に動き回れる土壌を作ったのではないか…というのが、プレイ開始五時間後の私の推理です。
カンタンに言いますと、美樹本さん(かまいたちの夜)とキヨさん(かまいたちの夜2)の使った手を両方用いてみましたみたいな感じですね。
ところで、第一の殺人後に、多量の血痕が見つかったせいで「現場保存」の精神にもとづき食堂もまた封鎖されましたが、もしも誰かがここに潜んでいたとしたらもう誰も見つけられないよなぁ。
園芸用倉庫と違って、別の新しい鍵をかけたというわけでもないし。
潜伏者がいるとしたらここを拠点に自由に館内を動き回れるんじゃねえかと思います。
ヤバイぜ。もっともっと人が死ぬぜ。気付け。右代宮一族。
さーて、今のところ思いつくのはこれくらいなので続きやります。
(20:30)
<留弗夫偽装死説追記>
入浴の為一時中断。
現在プレイ開始から大体7時間くらいのあたりです。もう三人死にました。
ちょうど焼却炉から金蔵らしき遺体を出したあたりです。
まあ、上に挙げた留弗夫偽装死説の補強なんですが、
園芸倉庫の死体発見直前に、夏妃が源次から借りたカギで金蔵の部屋に侵入し、そこで会話した金蔵。
これって留弗夫の変装か何かなんじゃないかなぁと思いました。
両者の体格が似てるとか、霧江の「あなた(留弗夫)とお父様はそっくりよ」という発言などから考えた事なのですが。
改めて考えたのですが、もし留弗夫が金蔵を殺害し自分の死体に見せかけたと仮定して、その後彼が潜伏するのに一番適した場所は食堂なんかじゃないんですね。
一番安全なのは誰も入って来れないはずの金蔵ルームなんですね。
留弗夫は自分の服も金蔵の死体に着せたわけで。その死体の元々着ていた服を身に纏い、(万が一源次あたりがやってきた時の為に頭髪やら何やら金蔵そっくりの格好をして)金蔵ルームに潜んでいた…と考えるべきなのかも知れません。
で。偶然だか必然だかは知りませんが、源次の鍵を使って部屋に侵入してきた夏妃と、けっこう離れた距離から金蔵の声を似せつつ適当に会話して(ついでに蔵臼が女だったら、とか片翼の鷲を心に纏え、とか、普段金蔵がしないような発言をしてしまいつつ)、既に死んでいる金蔵を、夏妃の証言によってこの時点では生きていた事にしてしまう、と。
園芸倉庫内にあった白い塗料を使って髪を染めた…てのはちと考えすぎかな。
で、夏妃が侵入してきた為に安全な潜伏場所ではなくなったので、その後どこかに移動したと。
焼却炉から六本指の死体が発見されるわけですが、こんがり焼かれていたのは、この死体の顔が潰されていた事を解らなくさせる為じゃないでしょうか。
六本指が判別できるようになっていたのも意図的なものであって、つまりは“この死体はずっと失踪していた金蔵のものである”と認識して欲しいという事なのでしょう。
要するに、偽装死した留弗夫は新たな鍵を掛けられた園芸倉庫内に押し入って、転がっていた留弗夫とされる死体を、中庭経由でボイラー室まで運んできて焼いたんじゃないですかね。
まだ先読んでないからわからないけど、たぶん園芸倉庫内の死体はもうこの時点で一体残らず消えてるんじゃないかなぁ。私が犯人なら絶対そうするなぁ。
絵羽と秀吉、嘉音がどうやって死んだのかはまだわかりません。
なんかボウガン的な発射機構を用いて殺られたのかなぁとは思うのですが。
黄金の蝶ってのは、金蔵ルームに充満したクスリの影響で、そこに出入りする人々だけに見える幻か何かかなぁ。
登場人物が半減し展開もいよいよ駆け足になって参りました。
ちなみにもう二回くらい泣いた。
さーて続き読もう。
(23:00)
読了。
大変楽しめました。
凄いね。やっぱホント凄いねこの作者。
プレーヤーが次何考えるかとかよく考えまくって書いてるに違いないね。
以下は思ったことなどをつらつらと書いてゆく。
案の定というか何というか、園芸倉庫の死体については戦人が「もう一度確かめなければならない」という考えに至ったものの結局うやむやに終わりました。
ちゃんと確かめておくれ。
最後、島にやってきた警察により現場検証が行われたと書いてあったけど、倉庫の死体も、四人の子供達に対して下された鑑識結果同様に、倉庫内に犠牲者達全員の体の一部やら血液やら毛髪“だけ”を残し、遺体そのものを完璧に始末してしまえば、六人全員が死亡と見なされる…つまり、死を偽装できそうな気がするなあ。
<食堂の血痕について>
食堂にだけ血が落ちてたのはやはりヘンですね。
屋敷にいただろう人々の全員もしくは誰かを食堂で殺してあれくらいの血が出たとしたら、運搬上普通に考えて他の場所に血が落ちてないはずもない。
ていうか、夜中の内(0時〜9時くらい)に六人全員を屋敷内で殺して雨降る中を運んで顔潰すなんざ、まず一人じゃできないと思うなあ。
もしも私が犯人で、何かしらの理由で倉庫内にて六人の顔潰された死体を用意しなきゃならない必要があるんだったら、「黄金の隠し場所のヒントが園芸倉庫にある」とか何とか言って屋敷の人々を誘き出し、倉庫に閉じ込めて致死性のガスか何かでまとめて死なせてから顔を潰すかな。こういう口実ならば右代宮の四人はカンタンに出てきそうだし、倉庫の鍵が必要だから屋敷で宿直してる使用人も誘き出せるし、それにもちろん倉庫の鍵も手に入るし。
あと、「黄金を見つけたものに全部やる」的なあの手紙のせいで、使用人の一部(ていうか郷田あたり)は黄金に目がくらんで勝手についてきそうな気がする。ゲストハウスにいる誰かにその抜け駆け行為を察知されない為にも、全員が屋敷を空けるという異常事態になっても、ゲストハウスの使用人室に連絡とか全く入れなさそうな気がする。
<絵羽夫妻の密室殺人について>
絵羽夫妻の部屋は前々から夏妃が用意していたので、二人が自分達にあてがわれた部屋に篭るという展開さえ読めれば、犯人は先回りして部屋に潜伏し、秀吉が風呂に入ったタイミングあたりで二人を殺す事もできそうな気がする。
ただ、絵羽は靴履いて死んでたんで、一人でいるところを信頼できる誰かに訪問され、部屋に招きいれたところで殺されたという事も考えられる。
まあどっちにしてもチェーンのかかったあの部屋から脱出する方法、もしくはあの部屋内のどこか見つからない場所に潜伏する方法とかが必要なんですが。
文章とか見てると、秀吉の死に様は若干嘘臭いような気もするんだが…。
<夏妃の死について>
夏妃の死についてはひとつの仮説を考えてみたのですが、
一、まず夏妃が持ってるのと同じ銃で、撃たれるより先に夏妃を撃つ。
二、眉間を撃たれた夏妃は即死し、その場に倒れる。
三、夏妃の銃を取り上げ、夏妃を撃った銃を近くに転がしておく。
まあこういう事であれば、銃声を一発のみ響かせ、まるで夏妃が自分の眉間を撃ち抜いたように見せかける事はできなくもない。銃は金蔵のコレクションから持ってきたといってたし、同型の銃がもう一丁ある可能性もないわけではないでしょう。すんごいお粗末な推理ですが。
<一読後の犯人予想>
まあ…まとめてみますと、全部読み終えて感じる事は、やはり留弗夫がどうも疑わしいなあという事です。
多分ミステリとか好きな人ならばこんな考えは誰でもが思いつくことでしょうとは思いますが。誰かがいなくなって誰かが顔潰された死体で発見されて、しかも両者の体格が近ければ、普通は入れ替え殺人を疑うわけですよ。
「もっと素直に、六人が死んだ時に消えた金蔵を犯人として疑えばいいじゃねえかよ」とが若干思わないでもないわけなんですが、“金蔵が大金を積んで体格の似通った多指症の死体役を用意しといた”なんてオチはあまりにも安直というか、ひぐらしの鷹野三四そのまんまじゃねえかよという感じだし、それにもしも本当に金蔵が替え玉の死体役をあらかじめ用意してたのなら、真っ先に晒すのは六人の死体ではなく自分の焼死体だろうなあとも思うので、ここは“留弗夫が金蔵の死体を使って偽装死した”というこのひねくれた説を採用してみます。
<犯人は人間か>
さて、推理ブログの当方といたしましては人間犯人説を支持してゆきたいところなんですが、なんか…一読した感じだと犯人が(共犯かどうかはさておき)複数いそうな感じがするんですよね。
個々人の思惑が複雑に絡み合った結果、たまたま見立て殺人の筋書き通りになっただけ、とか。
あるいは。この作品の構成として、王道ミステリは途中から魔女幻想に乗っ取られるわけですけど、同様に、見立て殺人を装って殺したい人間を始末した犯人もまた、途中から本当に出現しやがった魔女的な何かに主犯の地位を奪われちまって、後半は人間以外による殺人も起きてましたー、みたいな。
どうあれ、殺人者は一勢力だけじゃないのかも知れません。とか思った。
まあ、とりあえずは人間犯人説で、一貫した推理やら妄想やらを試みたいと思います。
留弗夫犯人説だったら一体どこまで説明がつけられるのかな。
もう一回テキストを頭から読み、この考えを新しい記事にまとめてみようと思います。