EP3読了

なっ、何ぃッ……!
絵羽めが、絵羽めが生き残りましたぞ…!
何食わぬ顔でしれっと12年後まで生存しておりますぞ…!
しかも黄金は縁寿に残す的な事を言ってる事から察すると、あの黄金も誰にも奪われていない様子ですぞ…!


うーん。
EP3を読み始めた時に、この、魔女からの挑戦状とか連続殺人事件とかいうのはもしかしたら、全部“新しい魔女を生成するための蟲毒”みたいなものなのかもなぁ。なんて思ったんですが。
ひょっとするとそっちが正しかったのかも知れないなぁ。



EP1・2を読み直してもう一度ちゃんと検証する必要があるとは思うんですが、
鞘I劇中時以前より金蔵の影武者を勤めてる人”ってのは実際、存在すると思うんですよね。
夏妃への言葉がおかしかったりとか示唆らしき点もないわけじゃないし、そもそも赤字での証明の死角なんて余地を作者もむざむざ残してはおかんでしょう。
昨日の推理では「その影武者が金蔵の親族達に黄金を見つけさせ、彼等を皆殺しにしてすべて自分のものにしようとしている」と考えたのですが。
その目的はちょいと違うのかも知れません。


とりあえず大雑把に、行動から目的を割り出してみたいと思う。
事件当時、影武者が六軒島で動いていたと仮定して、彼がとったアクションを考えてみる。


・黄金を見つけ一人生き延びた絵羽を殺さなかった。
・絵羽による事故偽装の工作を許した。
・黄金を含めた遺産の相続を許した。


さらに12年後の絵羽の変貌も踏まえて、当時の絵羽が引き起こさないであろう展開もまた、この影武者の行為の結果と考えてみる。


・譲治を殺害した。
・秀吉を殺害した。(ただし秀吉の死については絵羽による過失などの可能性も考えられる)


そしてさらに、事件後、絵羽が島で起きた事態を“不幸な事故”として処理した事を踏まえ、不幸な事故で片付けるには大きな障害となる部分をすべて、この影武者の行為の結果と考えてみる。

 
・碑文に沿った殺人、もしくは死体への儀式殺人風のデコレーションを行った。


また、絵羽が黄金を発見する(=人を殺す程の理由を持つ)以前に起きた殺人についても、この影武者の行為の結果と考えてみる。


・事件の発端となる六名の殺害、および、鍵を各部屋に置き去りにするなどの密室工作、そして魔方陣の貼り付け。


…うーん…これらの行動から見えてくる意志は、というと…。


・状況を混乱させ、お互いに疑い合うよう仕向けた。
・実現不可能なトリックやら現実と乖離した装飾などを用い、魔女的な第三者の存在を信じさせようとした。
・謎解きへの真摯な対応を迫った。
・殺人を促進した。


かなり乱暴なまとめ方ですが、“黄金に辿り着いた者だけを生き残らせるように仕向けた”という風に言えるのかも知れません。
12年後の絵羽の有様を見ていると、六軒島の惨劇は魔女を作り出す事に成功したとも言えるわけで。


うーむ。しかし、こういう意図に基づいて行動している第三者が島内にいるとなると、金蔵が「わしの金を引き継ぐに相応しい後継ぎがいなくて後のことが不安だから、この際みんな争わせて、黄金見つけるくらいポテンシャル発揮した奴を一人だけ生き残らせて、孤独な強さを備えた後継ぎにしよう」と考えて犯行に及びました、って真相のほうがしっくりきてしまう気がするなぁ。
いやこれは流石に違うだろと思う。


EP1やら2やら検証しつつ、もうちょっと考えてみます。