EP4入手

ハーイ。皆さんこんにちは。愛しい我が家からクソ時間もクソ新幹線に揺られてクソ愛しくもねえクソ所属先にクソ帰ってきちまったクソoramudaさんですよっと。うん。最後クソいらない。
帰る途中に、警官とメイド溢れる秋葉原にわざわざ切符代余計に払って途中下車してEP4を入手してきました。
…なあ、なんでEP4ってPS2サイズなん。
見つからなかったじゃん。探しちゃったじゃん。そして見つけたけど「うん、えーと…これはうみねこをモチーフとした他サークルの同人ソフトだよね」って思って一度素通りしちゃったじゃんよ。
いつもみたくあのちっちゃいCDケースで出してよ。紛らわしいよ。あと2600円て高いよ。
(文句ばっか)


でまあ、上の文章を端的に要約すると「EP4買いました」の八文字で済むわけなんですが。
とっととプレイすりゃ済む話なんですが。
ちょっと前回の記事を書いた後で気になった事があったので、プレイする前に書いてみようと思いました。



・絵羽は本当に…?



これは、EP3をやり終えてから、どっかで「絵羽の犯人申告とか、EP3は綿流し編みたいなもんなのよ」的な作者コメントを見かけた時に、あーやっぱそーなのかなーと思った事なんですが。
十数年後の未来を内包する、EP3の結末を踏まえて。仮に、島内に“18人中に含まれる19人目”がいるにしても、十数年後に絵羽が生存していたとしても、その絵羽が揺ぎ無い黄金の存在を示唆していたとしても、19人目が絵羽に手を出さなかったっという結論には結び付かないんですね。


単純に、絵羽の入れ替わりを隠密裏に成功させさえすればあとは好き放題やり放題って話でもあるんですね。


私は以前の記事で、「右代官の黄金は実在の周知がされていない山下財宝だから、もし仮にそれが秘密裏に盗まれたとしても誰も咎めようがない、うまく盗んで溶かして使った奴の勝ち」みたいな事を書いたんですが、
盗んだり溶かしたり使ったりする手間を省くなら、入れ替わるのが最も効率がいい…という事もできます。
いやまあ、金蔵だの絵羽だの、そう簡単に入れ替われる奴がポンポン出てきてたまるかいって話でもあるんですが。
でもしかし、この仮説を突き詰めてゆくと、“六軒島の黄金の存在を知るなんらかの集団が、莫大な金と手間隙をかけて18人すべての替え玉を用意し、黄金の在処に行き着いた奴が出たら18人全員殺してそいつと入れ替わる”みたいなトンデモ説に発展しかねないので、さすがに自重したいと思いました。
というか真打ちはこの次に挙げる仮説なのでございます。



・黄金は本当に…?


これは、黄金の継承者という事になる金蔵と絵羽の、当主就任後の方針というか行動が似通っていたという点から連想に至った事なのですが。
どちらも当主継承後、“傾いた右代官家を立て直す為、富の集積に力を尽くした”みたいな行動を取ってます。
まあ金蔵はいいでしょう。地震だの何だので富や一族を失って、実際そうだったのかもしれないし。
けど絵羽は、金蔵と同じ行動を取る理由がそんなにはないというか、割と希薄なんですよね。


十数年後、死の床にある絵羽については、強引な方法で右代官家を立て直したという過去が語られています。
しかし、結果的に見ると絵羽は一族の富すべてを一人で受け継いだのであって、不良債権だけを押し付けられ総額でマイナスになったとも思えません。少なくとも、彼女の会社の問題はどうにかなるくらいの遺産は、黄金に頼らずとも即時転がり込んできたはずでしょう。
なのに、なぜ絵羽はそこまでして金を稼ぎ、右代官家を立て直すまでに至ったのでしょうか。
この立て直す理由について考えてみると、
・ずっと無能な兄を押しのけて優秀な自分が当主になりたいと思っていたから。自分の方がうまくやれるから。自信の優秀さの証明として。
・自身にとって大きな存在であった夫や子を失い、その代わりに得た地位や遺産に対し、家族の代償となるだけの大きな存在や価値を求めていたため。
などの理由が、(まあEP3を通じてずっと描写され強調されてきた箇所でもあるし)推測できるのではないかと思います。


しかし、EP3にて当主を継承する絵羽は、黄金を発見しています。
莫大な富をその手に取って確認しています。
それなのに、その後の人生で強引な手段まで使ってひたすら金を稼いだのはなぜでしょうか?
隠し黄金を隠し黄金としたまま、売っ払う事もせず、別の方法で金を荒稼ぎしていたのはなぜでしょうか?


当主継承後の絵羽は自身の命が狙われていると考え、身辺警護を怠らないようになります。
その疑心暗鬼っぷりと外敵からの徹底した防御姿勢には、奇しくも金蔵の生活態度と等しく見受けられる部分が多々存在している、と言えます。


さらに、病床の絵羽は縁寿に、「あの呪われた黄金を全部くれてやることにした」みたいな事を言います。
黄金を持つ事=命を狙われる恐怖=終わらない苦しみ、のような事も言います。
これらはただの被害妄想ではないのかも知れません。


例えは悪いですが。
金持ちの一般人と貧乏な財務大臣とではどちらがチヤホヤされるかといえば、明らかに後者です、
その人の財布にいくら入ってるかではなく、どれだけデカい財布の鍵を持ってるかどうかで、その人の価格(価値)は決まります。
要するに。
ぶっちゃけ、絵羽が発見し(恐らく)密かに相続した六件島の黄金は、すべて偽物だったのではないでしょうか。


シナリオはこうです。
・金蔵「融資しろ」みんな「嫌じゃボケ」
・右代官家を継承した金蔵、融資を受けるために詐欺を思い立つ。
・比重おんなじ位の異なる金属で創った、ニセ金塊の山を作る。また、秘密裏に右代官の家紋入りの金塊を一ヶ鋳造させる。
・融資の是非を左右する要人を呼び、山を見せ、ランダムに一個持ち帰らせる。
・持ち帰った要人が、試金石だか非破壊検査だかにかける前に、ニセ金塊と金塊を入れ替える。
・要人「99.9999999……すげえ!」
・要人、喋りまくる。
・金蔵「融資しろ」みんな「いいよ!」


はい。んでまあ、
仮に、こんな経緯で金蔵が右代官家復興の端緒を掴んだのだとしたら。
仮に、こんな昔日の詐欺の名残でしかない“六軒島の黄金”を絵羽が受け継いでしまったのだとしたら。
両者ともに、その後の方針はひとつしかなくなります。
ニセ金塊を担保として回収されて全てが嘘だったと発覚されるのを避ける為に。可能な限りの現金を手元に集め、破産とは無縁な磐石の態勢を作り、そしてそれをずっと維持し続けるしかありません。
また同時に、想定外の事態によって財産が整理され、何かの拍子に詐欺の証拠(そして同時に右代官家には黄金という余剰体力なんて無い事を如実に表してしまう)ニセ金塊が出てきてしまう事も避けねばならず、その為には当主たる己の突発的な死を徹底して避ける努力もまた、必要となってきます。
そのどちらも。金蔵、当主継承後の絵羽、ともに当てはまります。


そして、この宿業は、次の継承者たる縁寿にとっても無縁ではあり得ません。
右代官家当主は、巷に囁かれる黄金伝説を背景に、常に虚勢を張り続けなければならない。
それらの、自身が味わってきた現実を踏まえ、病床の絵羽は縁寿に対し“あの呪われた黄金をあんたにくれてやる事にした”“当主となる限りずっと命を狙われ続け、苦しみ続けろ”というような事を言ったのではないでしょうか。決してただの被害妄想ではなく。





うん。まあ。
妄想推理はこんくらいにしておいてとっととEP4インストールしてきますね。