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今日は、祟り殺し編・圭一気絶中の６月２１日について考えてみたいと思います。
祟り殺し編における雛見沢最後の一日です。
この日、何が起きたのか。誰がどうしたのか。

まずは、この日から翌日未明にかけ、圭一が川原で気絶してる間に起きること。

・梨花の死に関する捜査。
・恐らくは、朝家を出たまま戻らない行方不明になった圭一の捜索。
・村が滅ぶ。
　ガス吸引による死亡、大規模ガス災害に酷似。犠牲者１２００超。行方不明者２０程度。

次に、各人物の去就。

・詩音、葛西、22日を超えて生き延びる。
　葛西二ヵ月後死亡。詩音二ヵ月後自殺。
・知恵先生と亀田、事故死体のような状態で発見される。
・北条沙都子、北条鉄平、大石蔵人、熊谷勝也、行方不明扱い。
・他の主要登場人物に関してはことごとく災害の犠牲となったと考えられている。

・・・さて、これらを踏まえて。

まず、21日時の詩音なのですが、祟り殺し編で祭り前日の電話を受けた「どこか態度の変な魅音」が詩音だったとして、なおかつ詩音が目明し編と同じ行動スタンスにあるとすると、

・祟りに遭うだろう（あるいは悟史同様消えるだろう）圭一を尾けまわし、
・その圭一が沙都子に突き落とされるのを目撃し、
・なまじ圭一を尾けまわしその行動を見てきただけに、目の前の光景に、思わず沙都子と悟史の構図を重ねて見てしまい、
・怒れる詩音は沙都子をその場で殺すか、あるいは即座に行動不能に陥らせる。

と、私は考えます。

しかし、過去の怪死事件の全てが沙都子の犯行とする事はとてもできない。
詩音が怪しいと睨んでいた御三家も健在（梨花は死にましたが）、それに今年の「祟り」は死人が出すぎています。そして誰がやったかの見当ももちろんついていません。
詩音は恐らく、まだまだ自分なりの捜査…祟りの執行者探しを続けることでしょう。

沙都子は…殺されたか、あるいは行動できたとしても裸ではどこにも行けそうにありませんし、（道をずっと戻れば自分の衣服の置いてある古手神社がありますが、帰る頃にはもう梨花の死体に人が集まり、こっそり服を取りに行くのは難しいでしょう）少なくとももう表立って行動することはないでしょう。私は詩音に殺され死体を隠されたと思いますが。

推理を続けます。
…詩音が道を引き返すと、梨花の他殺体に警察が集まっています。
梨花の死体はまるで綿流しをなぞる儀式殺人のようですが、警察は別のことにも気付くでしょう。
すなわち、犯人に梨花を殺すどのような必要があったのか、についての追及が成されると思われます。
公由村長、そしてあるいは魅音も警察から事情聴取を受けるかも知れません。大石がいないため手間取るかも知れませんが、最終的には梨花が古手家当主で、神社の巫女で、そして古手家が代々受け継ぐ神社敷地内の祭具殿（一般人立入禁止・警察さえ家宅捜査を拒まれる）の管理者である、という事実には到達するでしょう。
警察の結論は、金に無縁な梨花がもし怨恨以外の線で殺されたとするなら、犯人はその祭具殿にこそ用があった。といったものになっても不自然ではありません。
「梨花が最近になって簡単な鍵に付け替えた」などの事実もその推測を補強するかも知れません。
ここで、村の人々と警察とが揉めます。取調べを受ける村人（公由・あるいは魅音も）や野次馬達が「警察が祭具殿を調べようとしている」と聞きつけ、頑なに異常なほどに祭具殿への侵入を拒み、警察はそれにますます疑いを深めます。
祭具殿の扉に侵入の跡はなかったかも知れません。それでも、この状態の警察を止めるのは難しいでしょう。警官が村人を押し留めている間に、一部の警官が祭具殿へ入ってゆきます。
外でわあわあ騒ぐ村人達。
その喧騒に混じって、おかしな足音のようなものが聞こえてきます。（綿流し編の祭具殿侵入同様に）
その激しい足音らしきものが聞こえるのは、自分のすぐ背後の床のようです。
不気味に思いつつも、歩いてゆく警官達。
しかし、その音は自分達の後ろをずっとつけてくるのです。

この音の正体は恐らく…床下に閉じ込められ、声を奪われた誰か。
天井から聞こえる足音に反応し、その足音を追うように天井板…床板を叩いているのです。
自分の存在を知らせようと。

…うーん。ここまで当て推量全開で推理してきましたが、この先の展開が予想できません。

「オヤシロ様の祟り」という言葉と不気味な状況に負けて警官達が手ぶらで出てきてしまうか。
それとも被監禁者を発見するのか。

どうも、祟り殺し編のあの結末へは結びつかなくなるんですよね。
何も見つけずに出てくれば、それはそれであの大災害につながる理由がわからなくなるし。
見つけちまった警官を何らかの形で村人総員で「鬼隠し」したとしても、その警官が「失踪者」として残っちゃうし。

実はこの被監禁者が悟史で、そこにうまく詩音が絡んでくれれば…結構面白いことになるんじゃないかな、なんて考えてるんですけどね。（何らかの形で、警察が悟史を救出する前に詩音が助け出してしまう、とか）

そして始まる二人の村への復讐劇。
やがて生き延び、最早誰にも犯されることのない生活を手に入れた二人は、しかし。
「え…？　悟史…くん？」
「君なんだね…。沙都子を殺したのは…君、だったんだね…？」

うおおっ。
妄想全開。