オヤシロ様考察
<オヤシロ様考察>
「梨花は時間の繰り返しの中にいる」。
…これは罪滅し編にて明らかになった情報なわけなのですが、
そもそもなぜにこの人は“繰り返している”のでしょうか。
梨花が自分の意思で繰り返しをしているのかどうかはわかりませんが、「また今回もうまくいかない」だの「失敗だ」だの言っている辺り、彼女なりの達成目標は一応あるみたいですね。
「大好きな友人達に囲まれて幸せに過ごしたい」とか「死にたくない」とか、その辺りが一応の彼女の達成目標なのかな?などと考えるわけなのですが…。
(そう考えると梨花って何だか「ひゃくまんかいいきたねこ」みたいですね)
ここで改めて考えてみると、
まず、古手梨花は、村の妙な伝説等を根拠に、オヤシロ様の血を引くという古手家の7代続けての最初の女児……「オヤシロ様の生まれ変わり」と呼ばれていました。
そして、梨花主観における雛見沢は“毎回”昭和58年に、大規模な惨劇を迎えているわけです。それこそ何度も。
で。――そもそも「オヤシロ様」とはどのように言い伝えられている存在かというと、過去、人の暮らす雛見沢に地の底から湧き出した鬼が訪れた際、人と鬼との調停者となり共存という結末をもたらしたのがオヤシロ様である、と村の伝承では定義されているわけです。
……この三点から巡らせた憶測なのですが。
過去の雛見沢に降臨したとされる「オヤシロ様」というのは、もしかすると“梨花と同じような時間遡行者だった”のではないでしょうか。
過去に地の底から現れたとされる鬼の正体は未だ不確定ですが(まあガスじゃないかとは思いますが)、オヤシロ様登場時の雛見沢も、鬼と人とが噛み合って凄い惨劇が起きていた可能性は伝承からも推し量れます。
昭和58年の雛見沢も、大災害で一村壊滅やら猟奇連続殺人やらでもう大変です。
で、時間を繰り返している梨花は「オヤシロ様の生まれ変わり」と生まれた時から称されているわけです。
そして、過去の雛見沢は、伝承通りであれば、鬼の出現という突発的事態に見舞われながらも、オヤシロ様の調停によって無事平和を取り戻しています。
つまり。オヤシロ様というのは…あるいはオヤシロ様とされた誰か(恐らくは村にとっての異邦人)は、梨花同様の境遇に置かれていた人物なのではないか、と推測します。
過去に存在したとされるオヤシロ様とは、かつての雛見沢において、何度も何度もぶっ殺されてはその都度人生を繰り返し、蓄積された経験知識からやがて、己が殺されず村も平和になるという“完璧な惨劇の回避”を成し遂げた人物の事なのではないでしょうか。
罪滅し編の描写から、梨花の中には何やら二つの人格が共在しているようですが、うち片方が、「時間の繰り返し・惨劇の回避」を梨花に強いている存在だったとしたら…。
…普通の幸せな人生に拘る梨花が、なぜ繰り返しの中にあるのかを考えると、家柄や伝承等から考えてどうしてもこういうトンデモ説に行き当たってしまう。
<まったく関係ないが>
こんなブログをやっている私ですが、「ひぐらし」買ったのは昨年末。
ちょうどその頃「fate/stay night」をやり終えたばかりで、「月姫」を入手するべく秋葉原に行ったのですが、あまりの高価格に購入をためらい、販促ムービーが流れ一番目立つ場所に平積みされてた「ひぐらしのなく頃に」を買ってきた。出題編4編1500円のやつを。
フリーゲーまとめサイトのレビューで知り「鬼隠し編」は既にプレイ済だったんだが、その頃は、凄い作品だけど買う程じゃあないかな…と思ってた。
だから買ったのは、名前知ってたのと鬼隠し編が良かったのもあるけど、本当に気まぐれだった。ちなみに同人ショップに行ったのも同人ゲーム買ったのもその時が初めてだったっけ。「安ッ」って思ったのを覚えてる。
で、ああ…。月姫あんなに高いのかよ…。とガッカリしながら家に帰ってきて早速インストール、綿流し編を始めて……
*初回プレイ時に泣いた回数*
綿流し編:4回くらい
祟殺し編:5回くらい
暇潰し編:0回
目明し編:6回くらい
罪滅し編:3回
申し訳ありませんでした。
わたくしが悪うございました。
――ちなみに、月姫はその後改めて足を運び、8000円くらい出して買った。
高い高いと思ったけど、プレイしてみたらそれほど高くは感じなくなった。
優れた作品ってのは、ホント怖えなぁ…。