真相まとめ(ネタバレ全開)…それとあと、少しばかりの感想

ああそうだ、書き忘れてましたが裏スタッフルームへの行き方と裏エンディングの出し方を書いときます。


・裏スタッフルーム→祭囃し編スタッフルーム終了時の右下ロゴ表示画面で右クリック


・裏エンディング→クリア後、新しく祭囃し編を始め、シナリオジャンプでかけら紡ぎへと飛ぶ。そこで一度も「まだ読めません」の文字を出す事なく52個すべてのかけらを読み終えれば、53個目のかけら…裏エンディングが表示される。
(注意:シナリオジャンプ項目の末尾にあるかけら紡ぎでは見れないのでここには飛ばないよう)




語るべきことはもうあまり多くないでしょうね。
考察を交えつつネタバレを思いつくままに書いてゆきます。


<雛見沢連続怪死事件真相まとめ>


一年目:口論の最中監督が恐らく末期発症。作業員六名は身を守るためこれを殺害。右腕を遺棄しに行った主犯は途中で山狗に拘束され、症候群の末期発症者である事が判明し、生きたまま解剖される。頭蓋を開いた状態で実験を繰り返され、数ヶ月存命ののち死亡。拘束時に所持していた監督の右腕は山狗が処分したものと思われる。


ニ年目:義父実母との関係がこじれ疑心暗鬼に陥った沙都子が、連れて行かれた旅行先で崖に落とされると誤解して両親を突き落とす。相談所への虚偽通報以来両親は沙都子との関係修復を望んでいたが、症候群の症状が進行していた沙都子にはその真意が通じていなかった。またこのことが原因で沙都子はL5に達し、昨年の作業員同様に沙都子の解剖プランが立案される。後にこのプランは治療薬の投与実験にすりかえられ、その成功によって沙都子は生き延びる事になるが、真相に気付いた入江の依頼を受けて、山狗は事故に見えるようこの転落事件に工作を行った。(恐らく転落防止柵の件など)


三年目:症候群研究への協力姿勢を示していた古手夫妻が態度を一変、娘の実験への協力を終了させるよう入江機関に訴えかけ、鷹野の相談を受けた山狗によって両者とも密殺される。神主は自然死を装って殺害(当日の饗応役として多量の飲酒を迫られており、恐らく酒に毒を入れるか何かされた)、妻は拘束後、先代の女王感染者として生きながらに解剖された様子。


四年目:ほぼ末期発症していたらしい悟史が叔母を撲殺。すぐ警察にマークされる。逃亡の誘惑に苛まれながら沙都子の誕生日にぬいぐるみを購入するものの、自転車では運べず車を持つ監督を呼び、帰りの車内で末期発症が判明。そのまま拘置。治療は進まず意識を落とされたまま、劇中時まで診療所地下で実験体として生存。


五年目:義父ともども人生をかけた研究の中止と症候群の存在の歴史からの抹消――すなわち義父の業績の完全なる消滅を言い渡され、“東京”内部の新しく台頭した閥の工作員?に唆された鷹野が、復讐&寝返りを打とうと試みる。
 ただしこれは緊急マニュアル34号を利用した大量殺人という醜聞(それによる旧主流派の完全撲滅)を狙った工作でしかなく、鷹野も山狗もやがては消される予定だった模様。
 入江機関の造反を偽装するため、予算を増やすよう入江が主張したと議事録を細工したり、監査員の富竹を殺したり、入江を殺したりした模様。(入江は単独では東京につなぎがつけられなかったらしく、それを考えると単純に、災害前に入江が自殺っぽく死ぬのは梨花殺害――自爆スイッチを押した罪を被せる為だろう)
 34号を発動させるために必要な梨花の殺害は、すんなり総理に34号の決裁をさせるためのタイミング(相談役&ブレーン不在、あるいは自派閥の息のかかった人間のみ傍にいる状態)を計って行われた。


<感想など>


 祭囃し編で明らかにされた事柄により、怪死事件の真相も全貌を現しました。
 精神外科支持者という背景を持っていた入江や、症候群患者という事で決着をつけられる鷹野の姿からは、これらの事件の犯人が人ではなく病気である、という主張を感じます。
 犯人達に共通項があるとすればそれは症候群への関連といったところでしょうから、犯人探しをするというなら確かにそれが唯一の正解なのかも知れません。
 究極的な悪役を用意せず、誰も極度に罰する事のない結び。それどころか犯人たる病気さえも罰する事なく、人も人以外も仲良く罪を許し共存してゆこうという選択。
 つまりそれは罰ゲームで済む世界であり、部活の範疇に収まる平和な世界です。
 魅音は番犬に追われる小此木達の姿を見て部活との差異を実感し、“罰ゲームじゃ済まないんだね”と漏らしていましたが。
 繰り返しの世界、未来の修正を成し遂げた世界、そして大団円と、この世界観そのものは部活の枠にくくられた幸せなものであったと言えるのでしょう。
 …結びを迎えて思った事をひとつ。
 かつてこの作品に触れたばかりの頃、ハッピーエンドという単語を耳にしてもなお、私はこの作品はもっともっと違った結末を辿るのだろうと思っていました。解編が進むにつれその予想が外れている事がはっきりと判ってきたのですが、物語の終わりを見て、私はやはり当時思い描いた結末こそがこの作品には相応しかったと思います。しかし、作者の方が始めからこのエンドこそを目指して四年半もの間苦慮を重ねてきた事を考えれば、この祭囃し編以上に完璧な結末はあり得ないでしょう。
 昼から夜へではなく、夜から朝へ。それこそが最終的に目指した形状であり、構造であり、最も伝えたい事が込められていたのならば、それらの示すメッセージは確かにプレイヤーの胸に届いたよと、…そう言ってしまってよいだろうと思われます。




祭囃し編・瞬間最大失望率を記録したシーン>


〜三人の山狗を突破した富竹の前に、増援五人を載せたワゴンが滑り込んでくる。〜


「どけえええぇぇぇッッ!!」
…機関車が警笛を鳴らすのは何故か知っているか?
それは機関車が事故を起こすからでなく、人が跳ね飛ばされるからだッ!!
(一人目撃破の音)
(二人目撃破の音)
(金的の音)
「富竹の確保に成功しました。」



お前には失望した。心の底から失望した。